FXは、日本円や外国通貨を売買する取引を多数行いますが、1回の取引では、先に外貨を買ってその後にその外貨を売るか、逆に先に外貨を売ってその後にその外貨を買い戻すことで成立します。そして、この「その後に」行う売買によって、利益或いは損失が確定することになります。例えば日本円と米ドルの取引の場合、1米ドルを100円で購入し、その後その1ドルを101円で売れば利益が確定しますし、円高が進んで99円で売ると、損失が確定します。ここで注意しておきたいのは、FX取引をするにあたっては、買値からどのくらいの値段の変動があれば売るのか、事前に決めておくことです。

例えば101円に値上がりした場合、最も待っていれば102円に値上がりして、2円の利益を得る可能性もありますが、101円をピークにその後は円高になり、100円を割り込む可能性もあります。そこで、取引の前に、例えば買値から1円上がったら売る、というルールを決めて取引を始めないと、せっかく得られるはずの利益を失うことになってしまいます。逆に99円に値下がりした場合、もっと待っているとまた100円を超える可能性もありますが、98円や97円になってさらに損失を拡大する可能性もあります。従って、買った金額よりもいくら値下がりしたら売るということも先にルール化しておかないと、その時の感情によってずるずると損失を拡大する恐れがあります。

従って、FX取引をする場合には、最初に買ったり売ったりした値段からどのくらい値段が動いたら確定のための売買をするのか、事前に決めておくことが重要です。

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