FXで相場を分析する方法にはテクニカル分析とファンダメンタル分析の二つがあります。テクニカル分析は移動平均線やボリンジャーバンドといったテクニカル指標を使って相場がどのように動くかを分析する方法ですが、ファンダメンタル分析は為替に関係する事象だけでなく経済全体の流れを考慮して分析する方法です。例えば、どこかの国の中央銀行が金利を変更したり、戦争やテロといった事件によって安全な場所へ資産が移されるといった事象がFX相場にどう影響するのかを分析するのです。為替レートがどう動くかを予想する場合、ファンダメンタル分析はテクニカル分析と同等の意味があります。
特に数ヶ月単位でポジションを持つ長期投資であればその影響は顕著になるのです。なぜなら、為替レートは基本的に実体経済と連動するためです。短期的には機関投資家の動向や株式市場との関連によって変動することがありますが、長期的に見ると実体経済における需要と供給によって各通貨の価値が決まります。そのため、FXで利益を出すためにはファンダメンタル分析が欠かせません。
FX市場においては、特にトレンドを形成するときにファンダメンタルの影響が大きくなります。テクニカルな要因によって生まれたトレンドは長く継続しないことが多いです。テクニカル派のトレーダーが決済してしまえばそのトレンドが終わってしまうからです。しかし、ファンダメンタルの要因で生まれたトレンドはFXのみでなく経済全体の影響を受けているので長く続くのです。