FXをするからには当然利益を出したいと誰もが考えるわけですが、全勝を狙うようなことは避けるのが賢明です。FXの難しいところに、負けは自分で認めなければならないというものがあります。潤沢の資金があり、全くレバレッジを掛けることなく含み損が発生したとしても何年でも何十年でも待つことが出来るというのであれば、別ですが実際にはそのようなわけには行きませんから目論見と外れた方向に相場が動いた時には潔く負けを認めて損切りをする必要があります。決断が遅れれば遅れるほど含み損は拡大していく可能性が高いため、考えていたシナリオと異なる動きをした時点で損切りをしなければなりません。
確かに損切りをしなければ、いつかは値が戻ってくるものですから待ち続けることが出来るというのであれば、勝率はいくらでも高めることができます。しかし、そのようなことをしていれば最悪何十年も資金が塩漬けになってしまう恐れがありますし、マイナススワップが発生する場合には負債となって日々マイナスだけが増えていくことになってしまいます。どれだけの凄腕トレーダーであっても全勝をすることはできず、勝っている人たちというのは勝ったり負けたりを繰り返す中で利益を残しているのです。そのため、FXでは全勝を狙うようなことはせずに、あらかじめここまで来たら損切りをするというラインを決めて置いて、機械的に投資をすることが利益を出すため、大きな損失を出さないために重要なことになります。