企業経営は、商品と資金の循環から成り立っています。商品を開発するためには資金が必要であり、資金を得るためには商品を販売する必要があります。このように資金を循環することによって、企業経営が成り立っていくことになります。あなたの商品を開発するためには、そのための資金が必要となりますが、その資金は初期の資本を用いるということになってきます。
開発された商品を販売することによって、利益を上げると共に資本の回収を行うことになります。回収された資本をもとにして、新たな商品の製造や販売を行います。このように企業経営を行う際には、販売した商品の代金を元に次の活動を行うことになるのですが、多くの場合においてそのような代金が支払われるのはかなり後のことになります。そのために、買い忘れた商品の売買というのは掛売りという状況になってくるわけです。
つまり、後日代金が支払われるという神様の元に商品の販売を行うことになります。そのような際にはリスクが発生しますので、代金がきちんと支払われるかということについて確かめる必要があります。そのようなことを与信管理と呼びます。与信管理がきちんとできていないと、代金が支払われず企業経営自体も深刻な事態に陥ることがあります。
そのような意味で、与信管理は企業経営の中でも大変大きな位置を占めるということになります。多くの企業では、このようなことのための専門の部署を設置しているところもあります。